Contents
あなたはなぜ断れないのか、それは自分の大事なことに目を向けておらず、行動に移せていないからです。
すごく耳が痛い言葉ですが、真実です。
全て断れということではなく、やるかやらないかを本質的に判断する思考法を紹介します。
皆さんは、1日のやることの中で本当にやるべきことにどのくらい時間を使っているだろうか。
より少なく、しかしより良く
大事なものはめったにありません。
エッセンシャル思考はより多くのことをやる技術ではなく、正しいこと(自分にとって大事なこと)をやり遂げる技術です。
自分のエネルギーを大事なことに最も効率的に分配し、最大の成果をあげる技術です。
トレードオフを理解して選択する
無駄な仕事に時間を使うのは避けたいし、やりたいことがいくつもあったとして全て同時に進めることはできない。どうやればそのトレードオフの選択を迫られた時に正しく判断で切るのかを解説します。
3つ挙げますが、次の「やらないことリストを作る」だけでも構わないので初めてみてください。今日からすぐできる内容で、効果を実感しやすい方法です。
特効薬は、「やらないことリストを作る」
まずは、やらないことリストを作りましょう。
リストに上がってくるのは、以下のような内容です。
- 成果を出すために非効率になっていること
- 自分でやらなくてもいいこと
- なんとなく引き受けてた仕事
- やりたくない仕事
私の場合を挙げると、このようにしています。
- 単調なエクセルのコピペや登録作業
- 判断がいらない決まった仕事(レポーティング、更新作業)
- 作業に専門性が必要な仕事(Webコーディングなど)
- 今後メインの事業としない作業(Google広告の運用)
やらないことリストを作り実行するだけで、同じ成果をあげつつ自由な時間が作れていることを必ず実感できます。
気をつけて欲しいのは、自由な時間ができたから、また頼まれ仕事を受けていては前に戻ってしまいます。
次は、より本質的な仕事に取り組み、成果を伸ばすためのアクションに移ります。なんの仕事を優先的に取り組むか、自由な時間を何に当てていくか?を考えていきましょう。
目的と優先順位
人は基準があって初めて判断できます。基準とは、あなたの人生の目標であり価値観です。数年後にどうなっていたいでしょうか?やりたいことはなんですか?仕事で達成したいことはなんでしょうか?
あなたの目的を明確に言語化しておきましょう。
今頭に思い浮かんだ、やりたいことを書き出して、一つに決める
具体的にな例はこちら、
- 今のプロジェクトで成果を出して、次の査定で昇進する
- マネージメント業務に集中する
- デザインのスペシャリストとして、スキルレベルの要求レベルの高い仕事をする
- 毎日2時間ブログの執筆に当てる
目標、目的の作り方は細かく説明したい部分はありますが、別の記事で紹介します。
まずは、頭に浮かんだことを書き並べてみましょう。細かいニュアンスは後々アップデートするので、悩みすぎなくていいと思います。
その中で、優先度が最も高い大事なことひとつだけを選びましょう。
これさえ決めれば、あとはどのように判断するかは、自動で決まってくるはずです。
自分の時間キャパを把握する
過去〜現在を分析して作業時間を知る
まずは、過去を分析する、もしくは日報として何にどのくらいの時間がかかっているかを記録します。日報は継続して、常に自分の処理スピードを把握しておくようにします。
次に、先の予定を押さえます。最初は3日程度、うまく設定できる方は、1週間ほど把握しておくのが理想です。
予定を押さえる際には、期日から逆算して、何日に何時間とるかが大事になってきます。
記録する際には、カレンダー形式のツールを必ず使ってください。おすすめはGoogleカレンダーなどのアプリです。アプリだと明確に何時から何時までと時間帯を必ず入れることになりますし、1週間を俯瞰して構造的捉えることができるので、直感的に時間の埋まり具合を把握することができます。手帳の場合は、時間を書き忘れたり、タイムスケジュールがみづらい、リスケがやりにくい、などでお勧めしません。
しっかりとスケジュールを決めて断る理由を作ることがでいたら、次は「断る方法」です。人間ですから断ることはメンタル的にもきつい部分があります。
即答せずに、返答の時間もらって断る
内容によっては、断ったら関係を悪くする場合もあるかもしれません。もしくは、少しやってみたい仕事の場合もあるでしょう。その時に、関係を悪くせず、むしろ好印象を与えるのが、「返答の時間もらって断る」方法です。
「スケジュールを確認して、返答してもいいでしょうか?○日までに連絡します。」と言ってみましょう。
断っても印象が良くなる
返答の時間をもらうことで、相手には、「検討してくれるんだ」と捉えるので、角は立ちません。また、検討した上で、理由付きで断りを入れると、「自分の筋が通っている方なんだな」「計画的に仕事ができる方なんだな」といった印象を受けると思います。
引き受けて断るが最も損
- 引き受けてから、断る
は相手も喜ばないし、自分にもストレスがかかる。
しかし
- 断ってから、引き受ける
相手も感謝するし、自分もいいことをした気分になれる。
結局、絶対にYESの仕事以外は、
簡単にYESを出さずに。「断る」か「返答の時間をもらう」ようにすれば、人間関係も良くなります。
まとめ
著書に、「自分で優先順位を付けなければ、他人の言いなりになってしまう」という言葉がすごく刺さりました。なんとなく仕事を受けていたのは、自分の中に優先順位がなかったからだと気づきました。
エッセンシャル思考は、生産性をあげるため、自由な時間を確保するための必須級の考え方だと思います。
余談ですが、このエッセンシャル思考とシングルタスクの合わせ読みをおすすめします。私はそれぞれ下記のように位置付けています。
- エッセンシャル思考 → マクロ時間での集中法
- シングルタスク → ミクロ時間での集中法
お時間がある方はぜひ読んでみてください。おすすめポイントはこちらです。
エッセンシャル思考
第4章 トレードオフ - 何かを選ぶことは、何かを捨てることだ -
シングルタスク
第3章 脳の集中力を最大化する 「他人の要求」よりも自分を優先する